気密性が良いため 機能的には結露がいちばんの注意点だ。
断熱材の厚さと使用材料と工法を きまじめに検討する。
コンクリート打放しの美しさは自然素材であることと
確実にハンドメイドであることだ。
明るいグレーの外壁は天候によって表情が移っていく。
さわやかなやさしさや力強さがある。
ただ デザインが優れていないと意味がない。
外壁打放しの表面には撥水剤を吹きつけている。
自然素材なので汚れやすいし 水分を吸ってしまうので塗るのだが
日の当たる場所などでは数年しか持たない。
汚れにくいディテールが要求される。
コンクリートというと すぐ住みづらいという人がいるが
決してそんなことはない。間違っている。
音も静かだし 冷暖房の効率もいいし 台風にも強いし
重厚さが自ずと現れ気品すらある。
本当はよいことばかりだ。
ただ工事費が高くなることのみが欠点だ。
鉄筋コンクリートという建物の壁の内側に
木造の建物を組み込んだ構造だと考えればいい。
自然の木を内部で使いたいのであれば 当然できることなのだ。
外壁を厚さ12ミリのサイディング1枚で仕上げるかわりに
厚さ210ミリの鉄筋コンクリートの壁で仕上げている
と考えてみるとわかりやすい。